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信学会

グループ代表あいさつ

 幼児教育から大学入試まで信学会は長野県内で幅広い教育活動をしています。成長の段階に応じて教育内容は異なりますが線状に繋がった理念の基で教育活動を行っています。
「三つ子の魂」に刻まれるものは乳幼児期の五感の体験すべてであると思います。対象恒常性が獲得される前の子どもが経験した内容は、成長後に記憶として想起されることはほとんどの人にとってありえませんが、成長
後に何かの対象を認識するとき、乳幼児期からの五感の体験すべてが込められた「魂の記憶」を使って認識しているのだと思います。例えばスプーンの概念を持たない乳幼児がスプーンを無心になめ廻し、撫で、叩き、握る、それで何かを食べるとき、純粋知覚によってあらゆる記憶と渾然一体に認識します。その縁の舌触りや、手に持ったときの温もりや重みを、からだごと体験した幼い頃の経験が一人ずつ違うように、スプーンをどう感じるかも、一人として同じではありません。人をどう認識するかも同じです。つらい表情や嬉しい表情をしている人に出会ったとき、私たちは言語で考えるより先に、自分自身の過去の非言語的経験を一瞬のうちに参照し、想像し、その人を理解しているのだと思います。つまり、「3歳」に至るまでに、言葉が主な手段になる前に、どれくらい情動的、運動感覚的な生の対象とのかかわりが持てたかが、その後の生涯にわたって影響をもたらすと考えられるのです。私達の幼児教育はこの上に立脚しています。
グローバル化とデジタル化が進んだ現代は一人ひとりの持っている価値観や能力の違いを認め、多様性を受容する社会へと変わりつつあります。文部科学省も「主体的・対話的で深い学び」に舵を切り学習者が主体となって未知の問題を解決する力を養う教育や多様性を認める価値観への転換を求めています。このような教育のあり方が大きく変わろうとしている今、時代の要請は個別最適性の追求です。しかしながら全てが個別にという一方方向に動いてしまうと集団の中で育つ「個」のあり方が薄れていってしまいます。自己と他者を認識し個と集団のバランスを取りながら一人ひとりの学びを探求し、教育における新しい形を実現して行こうと思っています。
「信州から教育を創造し世界をリードする」これは信学会の覚悟であり挑戦を表す言葉であります。すなわち信州から日本の未来を創る気持ちと常に自己を練成し社会の礎になる気持ちの表現であります。これを自らに課し、全国的視野ひいては国際的視野から、信州教育を真剣に見据え、その発展・向上を図っております。
一年の計は穀を植うるにあり、十年の計は木を植うるにあり、百年の計は人を植うるにあり。そして「教育は国家百年の大計」といわれております。この大義を全うするべく、心身一体に邁進していく所存でありますので皆さまのより一層のお支えとお導きを切にお願い申し上げます。
学校法人 信学会

信学会シンボルマーク

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グローバルな視野と人間愛をもって世界に羽ばたく若人を現しています。 若人の情熱と人間愛をシンボルカラーの赤で、グローバルな視野と豊かな人間性を円で、また「知・徳・体」の三位一体をめざして持てる無限の可能性を伸ばしていく姿を白で現しています。

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